内部研修
食中毒予防勉強会と「不適切なケア」の自己診断。
6月27日(火)に6月度の内部研修を行いました。
今回の研修内容は
① 食中毒予防について
② 身体拘束・虐待防止について
の2本立てで行いました。
① 食中毒予防について
ことぶき荘管理栄養士のT職員を講師に食中毒予防について研修を行いました。
食中毒は1年を通していつでも発生しますが、一番食中毒が発生しやすい時期はいつでしょうか?
一番発生しやすい時期は、 夏場です。 7月、 8月のこれからの季節が最も発生しやすい時期となっています。
細菌性食中毒は6月~10月までに多発します。
この時期は気温や湿度が上がり、細菌の繁殖にとって良い条件が増えるからですね。
食中毒予防の3原則
・ つけない(清潔…調理前や食事介助前のこまめな手洗いの徹底)
・ 増やさない(迅速…食品は冷蔵庫で保管、そして出きるだけ早く食べる)
・ やっつける(加熱・殺菌…中心温度75度以上1分間以上加熱、ノロウイルスの場合は85度以上1分半以上加熱)
T職員より、この3原則が守られていれば、ほとんどの食中毒は防ぐことができると説明があり、
細菌が繁殖しやすい時期なので、自分を含めご利用者への予防対策を徹底していきたいですね。(^-^)/
② 身体拘束・虐待防止について
続いて、身体拘束・虐待防止における「 不適切なケア」の自己診断を行う目的で
事例を示したビデオ学習を行いました。
介護施設等において、高齢者虐待が発生する背景には、明らかな虐待には至らないものの、
介護従事者の思いこみや業務の都合を優先させた「 不適切なケア」の放置があります。
「不適切なケア」とは、介護職員が虐待をしているつもりではなくてもご利用者にとっては苦痛になっている場合があるケアです。
『虐待』が顕在化する前には、表面化していない虐待や、その周辺のグレーゾーンの行為があり、
『虐待』であると言い切れないグレーゾーンなので、
そのまま放置していると現場でいつの間にか蓄積・エスカレートする状況が生まれてしまうことになります。
今回、ビデオの事例を 客観的に見ることにより、自分達の職場でも日頃のケアの中で
「 不適切なケア」になってしまっている部分がないか、自己診断をする事ができました。
また、『虐待』を防止するためには、
介護の理念や組織運営の方針を明確にして、職員間で共有し、
それを実現する為に具体的な指針を提示する事が必要であり、
人手不足等からくる負担やストレスを改善したり、
「 不適切なケア」の見て見ぬふりや、疑問に思わない組織風土に
なっていないかを確認することが重要であるとされています。
今後も、各部署のミーティングで利用者の立場に立ったケアについて話し合い、
気軽に意見を出し合って、より良い介護を目指して部署(チーム)全体で必要な
改善を進めていくことが大切ですね。(^_-)
また、配布された「虐待の芽チェックリスト」を用い、
個人でも定期的に自己診断をしてみるのも良いと思いました。
